萬葉集
介 紹

第一期
 
第二期
 
第三期
 二
第四期

第三期 多樣化的時代

山上憶良(やまのうえおくら)

  儒仏、大陸の学問に詳しい人として710年遣唐使として入唐。帰国後、伯耆守、筑紫国守となった。
・万葉第3期( 710 ~ 733 年頃)山部赤人らと活躍した。
・実社会の生活に愛着と執念を見せたとの評がある。・
・社会の矛盾、生活の苦難に目を向けた歌が多い。
・天平5年( 733 年) 74 歳で没したと見られている。
・万葉集には長歌約10首、短歌約70首残している。


世のなかを憂しとやさしと思へども
飛び立ちかねつ鳥にしあらねば(卷 5,893)


【現代語訳】

 この世を辛く身も痩せ細るような所と思うけれども、この世から飛び立つことはできない、鳥ではないから。


【中文翻譯】

常思人間世,為恥與優

未能高飛去,緣非在鳥儔。

大伴旅人(おおとものたびと)

 大伴旅人は天智4年( 665 年)生まれ、大伴安麻呂の子。長く宮廷に仕えた宮廷歌人。老荘、神仙思想に優れていた。
・万葉第3期( 710 ~ 733 年頃)山上憶良らと活躍した。
・歌は全てが60歳以降に作られた。
・又、歌は殆どが大宰府に赴任していたときに詠まれた。
・天平3年( 726 年)7月、67歳で没した。
・万葉集には長歌1首、短歌約70首残している。

大宰帥、大伴旅人の歌


験(しるし)なき物を
念 はずは一坏(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあるらし(卷 3,338)


【現代語訳】

 しようもない物思いなどやめて、一杯の濁り酒でも飲んだほうがよさそうだ。


【中文翻譯】

無謂之思,思之何益

一杯濁酒,飲之自適。

中譯部分-

參考文獻 趙樂甡。「 萬葉集 」,譯林出版社。2002。