懷 風 藻

懷風藻紹介

§介紹


 『懐風藻』(かいふうそう)は、751年(天平勝宝3年)で成立し、編者は不明。近江朝廷に同情的な筆致が多いことから、大友皇子の曾孫にあたる淡海三船が編集したと考える説が有力である。また、葛井広成、石上宅嗣、藤原刷雄等その他諸説あるが、いずれも確証はない。


  《懷風藻》於 751 年(天平勝寶 3 年)編纂完成,編者不詳。有指編者是大友皇子的曾孫淡海三船,理由是詩集的「詩人略傳」中編者對近江朝有著同情筆調。然而也有謂編者是葛井廣成、藤原刷雄或石上宅嗣等,至今未有定論。

§內容簡介


 名前の「懐風」は「古い詠風を懐かしむ」という意味で、「藻」は美しい詩文のこと。『懐風藻』は、近江朝から奈良朝まで、天皇をはじめ、大友・川島・大津などの皇子・諸王・諸臣・僧侶など64人の作者による漢詩約120首を収録している。五言詩が多く、対句が重視されるところから、浮華な六朝詩の影響が大きいと考えられる。

 『懐風藻』の出現は、奈良朝の漢詩文の隆盛を示している。収録されたものの中に、風雅な宴や遊覧の際の詩が多く、当時の文壇は大陸文化を受け入れようとすることが反映される。

 日本現存最古の漢詩集であるが、詩作としては稚拙なものも多い。当時の文人たちは、漢文を用いた創作に対してあまり詳しくないので、この詩集に収録されたものは、形にはめているものばかりで、個性的な作品は少ない。そのため、後世への影響力が小さく、大津皇子の作品以外のものは、文学作品としての価値が低い。しかし、これらの作品に通して日本の漢詩創作の黎明期が窺えるため、文学史における研究価値が高く、たいへん興味深い内容となっている。

  詩集名為《懷風藻》,意即「緬懷先哲遺風」。「藻」字則可能典出陸機《文賦》:「藻,水草之有文者,故以喻文焉」。全詩集收錄 64 位作者共 120 首作品。作者都是當時的皇族顯貴,例如文武天皇、大友皇子、川島皇子、大津皇子和其他官吏、儒生、僧侶等(其中 18 人兼為《萬葉集》收錄的和歌作者)。詩歌以五言八句為主,內容方面包括侍宴從駕、宴遊、述懷、詠物等,借用儒道老莊典故,文風浮華,講求對仗,似是深受中國六朝文學影響。

  《懷風藻》的出現,象徵自奈良時代起日本文壇對漢文學的重視。而且值得注意的是,當中的詩歌有很多是宮廷詩宴這種官式場合的酬唱,這也反映當時尊尚漢風文化的潮流。

  雖然《懷風藻》為日本現存最早的漢詩集,然而其作品卻不盡成熟。可看出日本文人在還不熟悉漢文創作的情況下,戰戰兢兢的符合押韻、對仗、格式,深怕做出不倫不類的詩詞。如此造成本詩集內的作品,風格死板而缺乏新意,自我風格不強,對後代詩集的影響亦小。除了大津皇子的幾首漢詩以外,極具價值的作品不多。雖然如此,卻可由此生怯的情狀,窺知日本於漢詩創作起步時期的世態。比起文學本身,更具有在文學史之上價值。