注釈


〇日本座敷

数寄(すき)〔名〕風雅、雅致
意味:風流の道、特に茶の湯などを好むこと。
例:数寄を好む。

しつらえ〔名〕裝設
意味:設けととのえること。飾り付けること。
例:部屋に花瓶沖の棚をしつらえ。

仕切り(しきり)〔名〕間壁
意味:板をへだてた部分。
例:仕切りのある部屋。

隈(くま)〔名〕隱蔽陰暗處
意味:奥まって隠れた所。

永劫(えいごう)〔名〕永劫
意味:無限に長い年月。
例:未来永劫。

領する(りょうする)〔他サ〕主宰
意味:手に入れる。
例:一国を領する。

視つめる(みつめる)〔他下〕凝視
意味:視線をはずさず、そのもの見入れる。
例:穴の開くほど視つめる。

種明し(たねあがし)〔名〕講明
意味:事件や物事のそうなった原因を説きあかすこと。
例:からくりを種明しする。

追い除ける(おいのける)〔名〕驅趕、清除
意味:追って退かせる。追い払う。
例:敵を追い除ける。

自ら(おのずから)〔名〕自然而然
意味:もとからもっているもののままに。自然に。
例:事は自ら明らかになる。

刳り方(くりかた)〔名〕開設方法
意味:えぐって穴を開ける方法。

光取り(ひかりとり)〔名〕採光
意味:外の光の取り入れぐあい。採光。
例:明り取りの好い、風通の好さそうな二階よ。

ようよう〔副〕終於、好不容易
意味:かろうじて。やっと。
例:ようよう仕上げた。

際立つ(きわだつ)〔自五〕顯眼
意味:周囲のものとはっきりした違いがあって、ひときわ目立つ。
例:際立って優れている。

しばだたく〔他五〕頻頻眨眼
意味:しきりに瞬きをする。
例:顔を赤くなして、目をしばだたく。

もやもや〔副〕模糊不清地
意味:湯気や煙などが立ち込めてあたりがぼんやりする。
例:湯気がもやもやとあがる。

〇暗がりの中の美

沈潜する(ちんせんする)〔名・自サ〕埋頭、悉心鑽研
意味:物事に深く没頭すること。
例:学問に沈潜する。

願って已まない(ねがってやまない)〔連語〕衷心希望
意味:心からの望み。
例:御活躍を願って已まない。

行楽(こうらく)〔名〕出遊、遊覽
意味:山野に出たりして、遊び楽しむこと。
例:行楽に出かける。

気にならずにはいなかった〔連語〕在意、擔心
意味:気にかける。心配する。

迫害(はくがい)〔名・他サ〕迫害
意味:弱い立場の者などを追い詰めて、苦しめること。
例:少数民族を迫害する。

蔑み(さげすみ)〔名〕輕蔑
意味:さげすむこと。軽蔑。蔑視。
例:人を蔑みの目で見る。

痕跡(こんせき)〔名〕痕跡
意味:過去にある事物があったことを示す、あとかた。形跡。
例:痕跡を残す。

執拗(しつよう)〔形動〕固執、執拗
意味:意地を張り、自分の意見を押し通そうとするさま。
例:執拗に自説を主張する。

〇陰翳の世界

鏤める(ちりばめる)〔他下〕鑲嵌
意味:金銀・宝石などを、一面に散らすようにはめこむ。
例:王冠に宝石を鏤める。

ありふれた〔連体〕常見、普通
意味:普通であって珍しくない。
例:これはありふれた品だ。

人間離れ(にんげんばなれ)〔名〕超世脫俗
意味:性質・能力などが普通の人とかけ離れていること。
例:人間離れした仙人のような生活。

角屋(かどや)〔名〕角屋
意味:道路の角にある家。

年増(としま)〔名〕三十至四十歲半老的女人
意味:娘盛りを過ぎた女性。一般に30歳代半ばから40歳前後までの女性をいう。
例:年増の女。

立ち罩める(たちこめる)〔自下〕(煙、霧等)瀰漫、籠罩
意味:霧や煙などがその場所一面に満ち広がる。
例:暗雲が立ち罩める。

やんごとない〔形〕高貴的
意味:身分などが高い。高貴だ。
例:やんごとない生まれ。

上臈(じょうろう)〔名〕貴婦
意味:上流の婦人。

灰汁(あく)〔名〕灰水、鹼水
意味:灰を水に溶かして、うわ澄みをすくった汁。炭酸・アルカリなどを含み、媒染剤・絹の精練・漂白などに用いる。

魑魅(ちみ)〔名〕魑魅
意味:山林の精気から生じ、人を迷わすというばけもの。すだま。
例:魑魅魍魎。