注釈


〇普請道楽

普請道楽(ふしんどうらく)[名]熱中於建築工事
  意味:建築・土木の工事にふけり楽しむこと。
  例:普請道楽の人。

工夫を凝らす(くふうをこらす)找竅門
  意味:いろいろと考えて、よい手段を見出だすこと。
  例:使いやすいようにその辞書にいろいろと工夫を凝らす。

独りよがり(ひとりよがり)[名]自以為是
  意味:自分ひとりだけでよいと思って、他人の説を顧みないこと。
  例:独りよがりにおちいる。

斥ける(しりぞける)[他下一]拒絕、不接受
意味:拒む。採用しない。
例:無理な要求を斥ける。

凝り性(こりしょう)[名、形動]過於執著的性格
意味:物事に熱中して、程度をこえて徹底する性質。
例:凝り性の人。

蔭を這わす(かげをはわす)[慣]隱蔽、遮蔽
  意味:人の目に触れないようにする。隠すこと。
  例:コードは屏風の蔭を這わす。

なまじ[副]勉強
  意味:できそうもないことを無理に勤めるさま。
  例:なまじ約束したのが悪かった。

シェード[名]燈罩
意味:電灯や電気スタンドのかさ。
例:シェードを付ける。

行き当たる(ゆきあたる)[自五]不能進展
意味:むずかしい事態に直面する。行きづまる。
例:困難に行き当たる。

差支え(さしつかえ)[名]妨礙、不方便
意味:都合の悪い事情。差し障り。
例:差支えがあって行けない。

嵩む(かさむ)[自五]增加、增多
意味:物などの数量が大きくなる。
例:費用が嵩む。

ふっくら[副]柔軟
意味:空気や水分を含んで柔らかそうにふくれたさま。
例:ふっくらとした布団。

あきらめが付く(あきらめがつく)[慣]放棄
意味:あきらめること。断念すること。
例: 大学へ行けないことにあきらめがつかなかった。

分けても(わけても)[副]尤其、特別
意味:ことさらに。
例:兄弟でよく遊ぶが、分けても弟と気が合う。

ぼうぼう[副]火勢熊熊
意味:火の燃え盛るさま。
例:枯れ草がぼうぼうと燃える。

〇わらんじや

拠んどころない(よんどころない)[形]無可奈何。除此之外別無他法。
意味:そうする以外にどうしようもない。やむをえない。なんともしかたがない。
例:拠んどころない事情があって会合に出られなかった。

小じんまり(こじんまりする)[副]雖小但齊全狀。
意味:小さいながら過不足なく整っているさま。
例:小じんまりとした店。

黒光り(くろびかり)[名]黒亮。
意味:黒くてつやのあること。
例:黒光りする蟲。

ゆらゆら[副]晃動。
意味:あまり小刻みでなく、物がゆれるさま。
例:風でぶらんこがゆらゆら(と)ゆれる

ともし火(ともしび)[名]燈火。
意味:ともした明かり。とうか。ともし。
例:風前のともし火。

織り成す(おりなす)[他五]織成。
意味:糸で織る。美しい模様に織りあげる。
例:錦織り成す秋の紅葉。

吸い物椀(すいものわん)[名]湯碗。
意味:吸い物を入れる椀。普通、塗り物でふたつきのもの。
例:吸い物椀を割った。

掌(てのひら)[名]手掌。
意味:手首から先の、握った時に内側になる面。たなごころ。
例:掌の傷。

温味(ぬくみ)[名]温和。
意味:あたたかみ。
例:布団に温味が残っている。

ぷよぷよ[副]肥肥的。
意味:体に脂肪が付いたさま。
例:ぷよぷよとした体。

〇吸い物椀

椀(わん)〔名〕碗
意味:汁・飯などを盛る木製の食器。
例:お椀に味噌汁を装う。

沁む(しむ)〔自五〕刻入
意味:心に深く刻む。
例:心に沁む。

三昧境(さんまいきょう)〔名〕(佛)正定專一的境界
意味:ある事に没頭して雑念を離れた忘我の境界。
例:三昧境に入った。

惹き入れる(ひきいれる)〔他下〕拉進
意味:引っ張ってうちへ入れる。引き込む。
例:味方に引き入れる。

たぎる〔自五〕沸騰
意味:水などが沸きかえる。
例:お湯が滾っている。

尾上(おのえ)〔名〕山頂
意味:山の峰つづきの高所。

調和(ちょうわ)〔名〕和諧
意味:うまくつり合い。全体が整っていること。
例:部屋に調和した家具。

慥か(たしか)〔副〕確實
意味:間違いのないこと。
例:慥かにこの中にしまった。

覚束ない(おぼつかない)〔形〕可疑的、靠不住的
意味:はっきりしない状態、または不安・不満の感情を表す語。
例:覚束ない記憶を頼りに探し回る。

澱む(よどむ)〔自五〕沉澱
意味:水底に沈んでたまる。
例:水垢が澱む。

蒲鉾(かまぼこ)〔名〕魚糕
意味:白身の魚のすり身に卵白・調味料を混ぜてこね、板に盛り、または簀巻きにして 、蒸したり焼いたりした食品。

引き立つ(ひきたつ)〔自五〕起色
意味:特に見栄えがあるようになる。
例:商況が引き立つ。

刺戟(しげき)〔名〕刺激 
意味:作用してその状態を変化させ、何らかの反応を引き起こすこと。
例:神経を刺激する。

〇建築のこと

伽藍(がらん)〔名〕寺院
意味:僧侶たちが住んで仏道を修行する、清浄閑静な所。

甍(いらか)〔名〕脊瓦
意味:屋根の妻の下の三角形の壁体部分。
例:高楼が甍を並べている。

庇(ひさし)〔名〕房簷
意味:本屋から外側に差し出した片流れの小屋根。
例:庇を張り出す。

瓦葺(かわらぶき)〔名〕瓦葺
意味:瓦で屋根を葺くこと。

百姓家(やくしょうや)〔名〕農家
意味:農民の住む家。

堆い(うずたかい)〔形〕高聳的
意味:もり上がって高い。積もって高い。
例:書類を堆く積む。

雨露(うろ)〔名〕雨露
意味:雨と露。あめつゆ。
例:雨露をしのぐ。

餘儀ない(よぎない)〔形〕不得已
意味:他にとるべき方法がない。やむをえない。
例:撤退を余儀なくされる。

見飽き(みあき)〔名〕厭煩
意味:何度も見て、見るのがいやになる。
例:この景色も見飽きてしまった。

床うつり(とこうつり)〔名〕映襯
意味:軸物とその床の間の壁との調和。
例:床うつりが悪かったら如何なる名書画も掛け軸としての価値がなくなる。

釣り合い(つりあい)〔名〕相稱、搭配
意味:平均を保つこと。
例:釣り合いを保つ。

見分ける(みわける)〔他下〕分辨
意味:見て区別する。
例:色を見分ける。

ぼやける       模糊不清  動詞
意味:はっきりしなくなる。
例:論点がぼやける。

覚束ない(おぼつかない)〔形〕飄渺不定的
意味:はっきり見えないで、ぼんやりとしている。
例:門上の楼に、覚束ない灯がともって。

奥床しい(おくゆかしい)〔形〕典雅的
意味:奥深くて慕わしい。深い心づかいがあってひきつけられる。
奥ゆかしい人柄。

打ち壊す(うちこわす)〔他五〕破壞、毀壞
意味:出来上がっている物事などをだめにする。ぶちこわす。
例:計画を打ち壊される。